人はそれを上映会マジックと呼ぶ

ライセンス・藤原氏ブログ。

100本映画「ジブンレース」公開終了によせてあいさつをされとります。


正直、ちょっとびっくりしたんだー。

この人、こんなにも誠実にあいさつをするのか、と。
(不真面目な人だと思っていたわけではありません。ねんのため・笑)


全国で上映したとかそういうわけでもない
100本映画という大きな企画のうちの小さなパーツだったわけですが
作った藤原さんにとっては、そんなことはどっちでもいいわけで、
何よりも自分が作った作品がいとおしく思えたのでしょう。

私も大学時代、2本映画を撮りました。
1本目はカメラアシスタントとして、2本目は撮影監督として参加しましたが、
上映会をすると、あんなに心地の良いものはないと思ってしまったものです。
それを私たちは「上映会マジック」と呼んでいました。
正直撮影が終わってすぐは、こんなにしんどいのはもう嫌、と思うことすらあるのです。
しかしながら、上映会をして、人に見てもらい、拍手をもらい、感想をもらう。
そうしたら自分の作品がいとおしい。
かわいい。
また映画を作りたい。
作りたくて作りたくてたまらない。
そんな気持ちになってしまうのです。

きっと藤原さんも同じような気持ちだったのでしょう。
無限大で井本さんに「撮影どうでしたか?」と聞かれて、「いやー、大変でしたねー」
と言っていましたが、たぶん、その「大変でしたね」のなかには
いろーんな思いがあったはずで、今思い起こせば、その「大変でしたね」は
なんだかすがすがしい「大変でしたね」だった気もするのです。

そして最後に書かれた「藤原一裕」という署名にちょっとじーん。
っていうか、このあいさつはちょっと惚れ直すよなぁ?
急にそんなにマジメにあいさつされると何かと思うぜっ!

そしてその貴重な経験は、これからどんなふうに彼に生かされてゆくのでしょう?
私は残念ながら「ジブンレース」を見る機会がなかったのですが
藤原さんが「芸人人生の糧となる経験」とまで言ったくらいですから
見たいもんです。
DVDとかになるかなー・・・。