彼らの時代がやってきた

みんなが書いてるM-1、ですよ。
先に敗者復活戦について書いてみるとするか。

今年はyahoo!プレミアム会員万歳でして、お休み(実際は半休)万歳でして、
敗者復活戦をほとんど拝見いたしました。
ホリプロコム勢見られないのがざんねん)

オードリーは笑いの量が他とはっきり差がついてた。ってのはまぁ、あとで。

カナリアとかマヂカルラブリーとか、チーモンもよかったなーと思いますよ私。
特にカナリアなんて、今日はとってもいい出来だ〜と思って、
終わったときに拍手したもの。なんだかもううれしくてうれしくて。
マヂカルラブリーは近いうちにファイナルへ行くだろうという確信を持たせてくれました。いいよね〜。もうなんだかかわいくなってきちゃったし。
チーモンは声援の大きさが違いましたね。客を味方につけてるって点は強い。
あとやっぱり、さらっと下を持ってくるのがくだらなくて大好き(笑)。

というわけで、ここからは本戦について書くのです。
mixiの焼き直しw)

M-1は今年で8回目でした。
一般では世代交代の年だと言われました。初登場が5組。
中川家が優勝した1回目からすると、年齢層も違えば笑いの形も徐々に変わってきてるんでしょうね。

NON STYLEはまさにその世代交代の象徴というか。
優勝したからこそ象徴になるわけですけど、私の中ではとっくに代表格で、オンエアバトルでいうと、あの番組が始まって5,6年経ったころから(NON様はもうすこし後)よく出ていた人たちっていうのが、今回のM-1にもよく残ってる人だと思うんですね。
2年くらい前から前評判はいいのに決勝には残れなかった人たちがそれ、というか。
オードリーなんかもおととしくらいから徐々にファンのあいだでは名前が知れはじめて、今ようやく、という感じなんだと思います。
まぁ、そういう説明はいいかー。

今回ひとつ驚きだったのは、キングコングがふるわなかったことでした。
私は前々から言っているように、アンチキングコングです。
去年のM-1のあとに泣いた西野も嫌いです。お前に涙は似合わねぇ、と。
時に西野公論に書いてあることが全部ウソに思えたりもします。
でもまぁ。
彼らは私の中では、いい悪役なんですよね。
悪役だけど悔しいことにおもしろい。だから私の中では、キングコングの存在感はけっこう大きくて、いつでも「キングコングには優勝をやらねぇ!」というよくわからないエネルギーでがんばっていたわけです。
ただの観客ですが(苦笑)。
そういう意味では、今回彼らがふるわなかったことでなにくそ根性みたいなものがなかったなー。
かといって優勝できるくらいおもしろいと嫌だから、やっぱりファイナルいけなかったときはニヤリとしたわけですが。


そういうわけで、ファイナルに残った3組には誰に優勝してもらってもかまわない、と。

オードリーは敗者復活の時点から笑いの大きさが違ってた。
風が強かったんだけど、風に乗ってぶわーっと笑いがやってくるみたいだった。
これはオードリーだな、と、他に誰が行くよ?って感じだった。
そのくらいでしたね。
1回目のネタで、ハプニングをきれいに笑いにしてたのもさすが、という感じだった。ずっしり、どっしりしてる。

ナイツもずっしり、どっしり、という感じ。
さすが漫才協会に入ってるだけあって、年間500ステージ立っているだけあって。
何もブレがなくて、安心して見ていられる強さはすごい。
ただ、ここで大谷さんの持論をもちこみますけど「新しさ」がないのかもしれない。
M-1は「漫才を破壊した奴が勝つ」らしいんです、なにやら。
破壊は彼らにはなかったのかもしれないですね。
大谷さんの言う「10年目からの漫才」を、ナイツはすでにはじめてしまっているのだ、と。
だからナイツは、これからもずっと寄席なりなんなりで生きていけると思うのです。
それはもうNON様とかよりはずっと。
でもまぁ個人的には、ナイツはいつもいつも爆笑させてもらってます。
つまらないと思うときがない。

さてそして。NON様です。
90年代生まれ待望の、M-1第3世代の申し子。
あえて今からどこを誉めようと思ったら、何から誉めればいいかよくわからない(笑)。
ただほんとに上手になったなぁ、と思う。
それに東京に出てきてよかった。「イキリ」ネタもやめてよかった。
あれはあれで知っている側はおもしろいんだけど、東京じゃ「イキリ」の意味はわかんないもんね。
それを自分たちでいち早く気がついて、ひとつひとつ直していった彼らがえらいなぁ。すばらしい。
そういえばうちの母がね、「白い子がおもしろい。黒い子はそんなにおもしろくない」って言うんですよ。
確かにそうなのかもしれません(笑)。
でもNON STYLEの「強さ」は黒い子(井上さん)にあると思うんです。
奴がね、今回のM-1でまったく緊張しない、って言うんですよ。
夜は眠れるし、何もビビっちゃいない、と。
生意気だけど、何事も気にしぃでまわりが見えなくなっちゃう石田ちゃんは、こいつに助けられてる部分が大きいんじゃないのかなぁと。
だってさ、優勝決まったときもふたりでおいおい泣いてたら、ちょっといやでしょ。
井上さんがただ満面の笑みで、おおきな自信があるような顔して、堂々としてるのがまた良いと思ったのでした。

泣いてる石田ちゃんには抱きつきたい気持ちでした(笑)。
もうもうドキドキした。すごくうれしかった。ますだおかだの優勝以来の、じーん、でした。
あぁ、よかった!
さぁ、これからはNON様の時代がやってくるのです。
去年一年の夢がとけて、新たな夢がまたここに。
本人じゃないのにまだ夢みたいで、ふわふわふわふわ。
石田ちゃんのブログにまた泣かされていますよ。もうもう。